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たくさんあっても、なくっても

20110125

冬はあまり花は咲いてないけど、それ以外の面白さがあります。
見た目は地味でも、花がたくさんあってもなくても、今この場での何かの重量は同じです。

散歩の途中でふと思ったのですが
もしたとえば、法律で絵を描くことを禁止された国になったとして、
自分がどうするかといったら、こういうふうに花や草を並べたりするんだろうなと思います。
花とかがなくても、石とか並べたりするんだろうな。
さらには、それすらなくても、好きなものを見て頭の中で想像で繋げたりとかして楽しむと思います。
それが、わたしにとって絵を描くこととだいたい同じ実質なのかもしれません。

デッサンをしてみると、石でもその辺にある一見なんでもないようなものでも、実は造形的に見たら素晴らしいバランスと調和を持って存在していることに気がつきます。
自分で描いてみたら、同じものを作ることの果てしなさに気が遠くなります。
人間も造形的にみたら本当にすばらしいです。
スタイルがいいとか悪いとか、若いとか年取ってるとか病気があるとかそういうこと以前の、地球の進化のはての洗練された機能美を誰でも持っているってすごいゴージャスなことですよね。

様々な条件づけのもとに判断されることの多い現代社会では、そんな価値をすっかり忘れてしまいがちですが、わたしは忘れないでいたいと思います。

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