ここ半年くらいのテーマの中のひとつに
ダークな部分を見つめる…というのがあったのです。
そういう部分はみたくないし、考えたくもなかったのですが、
なんだかそういう流れだったので、良く見つめたり考えたりしていました。
そんなときちょうど、私の通っているデバダシスタジオで、ダークキャバレーという
暗黒面にフォーカスしたベリーダンスを踊るイベントがあったので出演させてもらいました。
1ヶ月くらい前のこと。
いくつかのアイデアと全体のイメージが最初からあったので、これはやってみよう!と思って。
踊りで暗黒なものを表現するのは、自分にとって新しい挑戦でした。
ダークキャバレーの主旨は、
怒りで全てを焼き尽くすカーリーやdrugaなどの女神が、戦うことで新しいものを生み出すように、ダークな力とはすごいエネルギーをもっていて、それは時にとても重要なこと。
秋は植物も地中でエネルギーをためる。そのように、自分のなかのディープな世界に深く潜り力を感じましょう。
…というようなことだったと思う。
ミシャールは、
虐待や暴行をうけている子供、レイプされた少女たちの叫びや苦しみを思いながら踊る。
踊ることによって、そのエネルギーを発信し、傷ついた人たちを癒したい。
今、日本にいて私たちは女性として、イスラム圏の国よりずっと自由でいることができる。でも女性としてつながっているのだから、大変な思いをしている女子たちのために踊る。
といっていて、その素晴らしい考えの期待を裏切らない、とても特別な踊りを見せてくれました。
とても、怖かった!
そして本当に尊敬できる先生だと、あらためて思いました。
私の踊りはというと、衝撃的に怖かったみたいです。
今まで、怖い踊りをする人の気持ちがあんまり分からなかったのだけど、
実際やってみると、いろいろ分かりました。
ダークな部分にフォーカスすると、そこに光があたり、より何かがしっかりと輝き動き出すのです。しかも自分の中のネガティブな部分も癒される感じがある。
自分では気負いもなく、自然に表現できて、やりきれた感があって
すごい分かったこともたくさんあって、自分の殻をやぶれた実感があり、
いままでやってきたことや描いてきた絵とか、様々なインスピレーションをくれた友だちたちとの縁につながる、素晴らしい経験でした。
さらに、反響が大きくて、心底驚きました!
ミシャールが涙を流して感動してくれて!!
っていうか、ほめられてビックリした!!
全力で感想を伝えてくれたのですが、英語が分からない!
でも脳に直接届いてきたので、気持ちは伝わりました。
尊敬する人から面と向かって盛大に感動されたことなど一度も経験になかったので、
驚きすぎて受け止められなくて。(それで、このように1ヶ月もたってしまった。でも、受け入れないと幸せになれない気がするので、受け入れようと思って文章にしています
)
人の心を動かす踊りができて、ほんとに生きてて良かったなと思いました。
そのとき、見に来てくれた友だちのヒサヨシさんが
ブログに感想をかいてくれました↓
http://air.ap.teacup.com/applet/art-land/20091019/archive
絵を描いたり、表現したりすることは、とても孤独なので、
こんなふうに、見守ってくれていることが本当にありがたく、うれしい。
ヒサヨシさんの文章は、あらわしにくい感覚的な部分をするどい視点で的確に書かれているので、いつも楽しみに読んでいます

↑高野浩子さんにボディーペイントしてもらったのです。
これも、素晴らしかった! 迷いがない線の美しさ
人体の骨格にそって筆を入れているので、とても自然。
さすが、彫刻家!
ヒサヨシさんも、高野さんもアトリエ仲間なのですが
尊敬できる仲間が近くにいるということは、なんて幸せなことなのでしょうね



最近、自分と世界は全部つながっている気持ちが強いのです。
ネガティブなできごとや人に出会ったら、それは自分の中の反映のように感じるし、
素晴らしい瞬間にめぐりあったら、それは、自分やみんなの輝かしい象徴なのだと思う。
よく言われていることだけど、自分の可能性を限定してるのは結局自分なので、
様々な角度から、ものごとを感じたり、枠をつくらないで開いていたら、可能性や縁は広がっていく…
すべては自分の責任
…そんなことを、以前より密接に感じるのでした。
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